ボートレーサーがレースに出場するために欠かせないのがモーター調整。
その影響は、SGクラスのトップレーサーの技術でも、モーターが悪ければ格下の選手に負けてしまうこともあるほど。
競艇では、選手の実力と同じくらいモーターが重要だといわれています。
そこで今回は、モーターに関することや、部品交換による効果や影響について解説していきます!
リピート率8割越えの「グリーンベレー」。
無料予想のみを約1ヵ月検証した結果、回収率150%以上を達成!1日1回しか公開されないのは残念ですが、小遣い稼ぎには適した予想サービスだと思います。
登録方法は「フリーアドレス or LINE友だち追加」の2種類。30秒程度で完了するのでぜひお試しあれ!
競艇で使用されるモーター(減音機)
競艇で使用されるモーターは、「ヤマト発動機株式会社」の減音機モーター331型。2015年までは標準機までが使用されていましたが、現在では24会場すべて減音機に変更されています。
- 騒音対策のため
- 標準機は複数の種類(302型・304型など)があり、選手のスタート感が狂ってフライングの原因になるため
モーターは競艇場が所有しており、年に1回、各競艇場ごとに決まった時期に入れ替えが行われています。そのため、劣化を起こしにくく、常に新しいモーターが使用されます。
- 冷式縦型直列2気筒2サイクルのガソリンエンジン
- 約23.5kW(31PS)で排気量は396.9cc
ちなみに、モーターの重さは42.0kg。女子選手の体重とほとんど変わらず、モーターを持ち運ぶのに苦労するそうです。
余談ですが、男女平等の世界なので持ち運びを手伝ってもらえば、罰があるらしい…
選手が使用するモーターは抽選で決められる
選手が使用するモーターは、レース開催前の前検日にて抽選を行います。
同じモーターが使われているとわいえ、モーターには微妙に個体差や性能差がでてしまうんです。その公平差を保つため、福引などに使われるガラポンを回してモーター決めをしています。
抽選方法は意外にもアナログw
コンピューターによる自動抽選や競艇場の関係者が決定した番号を公開するという方法では、八百長の可能性が出てきてしまうためこの方法が採用されているようです。
各競艇場のモーターの交換時期
年に1度、交換される新品モーターですが、各競艇場によって交換時期が異なります。
ボートの心臓といわれるモーターですが、新品モーターは2~3カ月は勝率が安定しません。新品モーターの場合、部品が馴染んでいなかったり、実力のある選手が連続で乗ると、選手の腕によって勝率が上がっている可能性がああります。
各競艇場の交換時期をまとめたので、参考にしてください。交換時期から2~3カ月ほど様子を見るのが賢明です。
競艇場 | モーター交換時期 |
桐生 | 12月 |
戸田 | 7月 |
江戸川 | 4月 |
平和島 | 6月 |
多摩川 | 8月 |
浜名湖 | 4月 |
蒲郡 | 5月 |
常滑 | 12月 |
津 | 9月 |
三国 | 4月 |
びわこ | 6月 |
住之江 | 3月 |
尼崎 | 4月 |
鳴門 | 4月 |
丸亀 | 11月 |
児島 | 1月 |
宮島 | 9月 |
徳山 | 4月 |
下関 | 2月 |
若松 | 12月 |
芦屋 | 5月 |
福岡 | 6月 |
唐津 | 8月 |
大村 | 3月 |
競艇における部品交換とは?
選手はモーターの調子が良ければモーター整備するということは滅多にありません。
なぜなら、モーターの調子を改善する目的で行う整備(部品交換)ですが、部品を変えたからといって絶対に良くなるという訳ではないのが整備なのです。
整備により、整備前よりも悪くなってしまうこともしばしば。出走表で部品交換しているモーターは状態が良くないことは間違いありません。
部品交換している選手には注意して舟券を予想することをオススメします。
各競艇場に整備士さんは従事していますが、選手のモーターを整備することはできず、主に指導・アドバイスを行っています。
選手が整備を望んでいても、整備士さんから許可が出ないと部品交換することはできません。整備の要・不要を判断し、決定するのは整備士さんなのです。
競艇の部品交換一覧
ボートレースにおける部品交換による効果や影響を解説していきます。
パーツや部位名が記載された画像と照らし合わせながらみていただければ分かりやすいと思います。
プロペラ
モーターに取り付けられる2枚ばねのプロペラ。競艇界では「ペラ」と呼ばれています。
選手はレースで好成績を残したときのプロペラの形をコピーした「プロペラゲージ」をもっており、そのゲージに合わせてプロペラを叩きます。
選手の体重やレース特徴によっても、伸び足重視か出足重視のプロペラに調整が可能。また、ターンのしやすさもプロペラが鍵を握っています。
プロペラの調整によってモーターの調子が左右されるため、プロペラを換えている選手は余程調子が良くないのかも。
ピストン
主にスタート時の出足性能を向上させるために調整するのがメイン。
基本的には同じように作られているが、サイズや重さが微妙に異なります。どのピストンが、どのリングとシリンダーと上手く噛み合っているのかは走ってみないとわからない。
ピストンリング
ピストンリングはシリンダー側面との接触により、モーター性能に影響を及ぼす傾向があるため、部品交換のなかでも重要なパーツです。
ピストンがスムーズ動くように、圧縮漏れを防ぐ役割を果たしています。
電気一式
プーリーが回ったときに発生した電気をプラグに伝えるパーツが電気一式です。
同じように作ったモーターでも、電気の良し悪しの差がどうしても生まれてしまうため、エンジンの動きがイマイチな時は、電気一式交換することでモーター性能アップを計っています。
また、転覆によりモーターが水没してしまった場合も交換されることが多い。
キャブレター
キャブレターとは、燃料と空気を取り込み、モーターの中で燃焼しやすいよう霧状の混合気にして送り出す役割を果たします
キャブレターを整備する事で、燃焼効率をアップさせモーター性能の底上げ効果が目的です。
シリンダ
ピストンを組み込む部分をシリンダと言う
クランクシャフト
クランクシャフトは、モーターで作られたピストンの往復運動を回転運動に転換させる役割を担っています。
人間に例えると背骨の部分。転覆などでクランクシャフトが曲がったりすればモーター性能が悪くなります。
モーターで最も高価な部品なので、交換することは滅多にありません。ただ、何をしてもエンジンが良くならないときは最終手段として交換することも。
ギヤケース
ギヤケースは、プロペラを取り付ける部分です。電気やピストンなどの回転を90度に転換し、プロペラに伝える役割を担っています。
ギヤケースを丸っと交換する選手もいれば、中に組み込まれたギヤの歯車をガチガチにかみ合わせるのか、緩めるのかは選手の好み。
ギヤケースの中を調整することをバックラッシュ調整と呼び、大半の選手が毎節行っている作業です。
キャリアボデー
キャリアボデーは、モーターの胴体となる部分であり排気ガスの導線。自動車でいうマフラーのような位置づけです。
キャリアボデーが歪んでいると、ボートの乗り心地が悪くなります。交換することでモーター性能が向上し、伸び足・まわり足が良くなることも。
交換して良くなったということは多いようで、一か八かやってみる価値のある整備のひとつです。
まとめ
競艇はモーター次第でレース展開や結果が全く変わってしまう競艇です。
モーターの調子が良ければ、基本的に部品交換をすることはありません。
もし、部品交換を行なっている選手がいればそのモーターは注意しましょう。
今回解説した、部品交換(モーター調整)における効果や影響について理解し、今後の舟券予想に役立てて頂ければと思います。
コメント