今さら聞けない競艇の決まり手。種類と特徴を徹底解説

今さら聞けない競艇の決まり手。種類と特徴を徹底解説!

よく解説や競艇場で、逃げた・差した・まくった、なんて言葉をよく耳にしませんか?

実は、その言葉は競艇の決まり手からきています。

決まり手とは、1着になった艇が「どのような勝ち方をしたか表す言葉」です。

聞いたことはあるけど意味が分からないという方に向けて、決まり手の種類と特徴を解説します。

決まり手を覚えて競艇場で使ったりすると、玄人っぽくて少しカッコイイですよ(笑)

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目次

競艇の決まり手は6種類

決まり手とは、レースで1着になった時の勝ち方のこと。

競艇は、スタートして1周目第1ターンマークでほとんど勝負が決まってしまう競技。

「逃げ・差し・まくり・まくり差し」この4種類は、第1ターンマークを回ったときにほぼ決まります。

決まり手の種類はこちら。

  • 逃げ
  • 差し
  • まくり
  • まくり差し
  • 抜き
  • 恵まれ
もし説明が分からないときは決まり手の動画まとめを見ると分かりやすいかも

逃げ

逃げとは、第1ターンマークを最内の艇(1コース)が1番最初にターンし、そのまま逃げきって1着になることを「逃げ」といいます。

競艇はインコースが非常に有利なため、「逃げ」で決着することが圧倒的に多い競技。

競艇では、最内は1コースだけなので1コース専用の決まり手となることから「イン逃げ」とも呼ばれています。

差し

差しとは、第1ターンマークを先にターンした艇よりも、小回りにターンして内側から抜き去り、そのまま1着になる決まり手を「差し」といいます。

差しを決めるには引き波の上を走るモーター機力や、小回りにターンする選手の技術が重要。

1コースの次にターンマークの距離が近いため「差し」は2コースの勝ちパターンに多く見られます。

まくり

まくりとは、トップスピードで他の艇を外側から一気に抜き去り、そのまま1着になった時の決まり手を「まくり」といいます。

見た目も豪快な決まり手で競艇ファンの中にも好きな方は多いはず。

2~6コースであればどのコースでも可能性がある決まり手です。

まくり差し

まくり差しとは、第1ターンマークで内側の艇をまくり、さらに先にターンしている艇を差して1着になる決まり手を「まくり差し」といいます。

主に3~6コースで見られるのが特徴です。

まくり差しは、ターンした際に空いたスペースに入り込むため、とっさの判断が必要。

さらに、操艇技術が要求されるため経験の浅い選手より、実力者向きの決まり手といえます。

抜き

抜きとは、第1ターンマーク以降で、先行する艇を抜き去って1着になる決まり手を「抜き」といいます。

ボートレースは、1周目の第1ターンマークで決着することが多い競技。第1ターンで1着に踊り出れば、逆転されることはほぼありません。

しかし、選手の腕前やモーターの伸びが良ければ第2ターンマーク以降の道中に逆転して1着になる可能性もあります。

アクシデントを除いて、抜きで勝っている選手がいればモーターの調子が良いか、操艇技術が高い選手かもしれません。

恵まれ

恵まれとは、先行している艇が、転覆や失格などで走行不能になった時に繰り上がりで1着になることを「恵まれ」といいます。

レースのアクシデントは予測できることではないので、舟券予想の材料にはなりません。

アクシデントの選手には申し訳ないから、繰り上げで舟券が当たった人は小さく喜んでね。

逃げ・差し・まくり・まくり差しが決まりやすい条件

逃げ・差し・まくり・まくり差しには、それぞれ決まりやすい条件があります。

これらを把握することで、出走表を見たときにレース展開を予想できます。

レース展開がばっちりハマって的中したときの喜びは格別です。

予想制度を上げてイン逃げ以外の高配当も狙っていきましょう。

逃げが決まりやすい条件

まず、出走表をみて1コースの選手が、逃げ切れるかを見極めなければなりません。

そのためには、選手の平均スタートタイミングや、周回展示でのスタートタイミングが他艇よりも遅れていないことを確認する必要があります。

また、選手がフライングをもっているかどうかも重要。

理由は、フライングを持っている選手はペナルティを恐れて積極的なスタートができない傾向があるため。

競艇でインコースが逃げるためには、何よりもスタートが重要です。

他艇よりも早くスタートが切れていれば、逃げを決める可能性は高くなります。

差しが決まりやすい条件

差しが決まりやすいパターンは2コースに多く見られます。

先行している艇のよりも、小さくターンすることができなければ、差しが決まることはありません。

そのため、1コースの選手の展開と2コースの選手のターン技術が鍵を握ります。

さらに、差しを決めるには引き波に負けない出足の良いモーターが必要。

差しが決まるには実力差だけでなく、モーターの機力や展開が大きく左右されます。

まくりが決まりやすい条件

まくりは、スタートタイミングの速さとモーターの伸び足が重要。

内側の艇のスタートが遅れた場合、内側の艇よりも前に出ることができるためまくりが決まりやすくなります。

また、モーターの伸び足が良ければ、大外から内側の艇をのみ込むように抜き去ってまくりが決まることも。

展示タイムが速い選手は、伸び足が良いということになります。

まくり差しが決まりやすい条件

まくり差しは、総合的に難易度が高い決まり手です。

まくって、差さなければいけないので、瞬時の判断力と選手の操艇技術が必須。

さらに、まくりに必要な「伸び足」と差しに必要な「出足」のどちらも兼ね備えたモーターが重要。

まくり差しは「スタート・モーター性能・操艇技術」のすべてが嚙み合ったときに多くみられます。

まくった艇の外側は入賞しやすい

まくりが決まった時のセオリー

まくりが決まると、その外側の艇は3着までに入りやすくなります。

仮に4コースの艇がまくりを決めたとします。

すると、4コースの艇が1・2・3コースの前に来るため、内側の艇は進路が塞がれ不利な状況に。

一方、外側の5・6コースはまくった4コースの後ろをついていくだけで、内側の1~3コースより有利に艇を進行することができます。

ただ、競艇のセオリーはやはりインコース。

人気は基本的にインコースに流れるため、まくりや、まくり差しが決まったレースは高配当が出やすくなっています。

決まり手の動画まとめ

文章のみだと理解するのも難しいですよね。ここで、決まり手のレース動画を紹介します。

選んだ動画は、決まり手のお手本となるような動画ばかりなので理解できること間違いなし!

「逃げ」のレース

こちらは動画は、2020年に平和島で開催された「グランプリ(賞金王決定戦)」のレース動画です。

グランプリの優勝戦だけあってメンツは控え目に言ってもヤバめ。

「①峰竜太②西山貴浩③寺田祥④新田雄史⑤平本真之⑥松井繁」と競艇界の猛者が勢ぞろいしています。

スタートタイミングはインコースから「01.02.04.03.04.08」と全員コンマ0台の好スタート。

このレースは他の選手も素晴らしかったが、さすがの峰選手に為す術なし。

お手本のような「逃げ」を魅せてくれます。

「差し」のレース

 

2コース巧者と呼ばれる「桐生順平」選手が「差し」を魅せます。

2021年ボートレース三国で開催された「G1開設67周年記念北陸艇王決戦」でのレース。

1コースには藤山選手が構えていますが、当地勝率は5.76とやや低め。こういった番組表は差しが決まりやすくなります。

とはいえ、桐生選手のターンマークギリギリを責める「差し」はヤバすぎました!

「まくり」のレース

大山千広」選手がすべてをのみ込んだまくり動画。

進入は最も不利といわれる6コース。スタートはコンマ12のトップスタート。

さらに、良かったのはスタートだけではなく、スリット通過後の伸び。

グングンと加速して、全艇を置き去りにしていき豪快な「まくり」を決め勝利を飾ります。

まさにモーターと選手の技術が噛み合ったレースとなりました。

「まくり差し」のレース

ボートレースで最も難易度が高いと言われる「まくり差し」。

これをボートレース最高峰のSGで決めてしまうのが「峰竜太」選手。相手はSG常連の「桐生順平」選手です。

桐生選手はスタートも悪くなかったし、スリット隊形はイン逃げするように見えたはず。

ですが、峰選手の鋭角なターンで1号艇と2号艇の間のスペースを突き抜けていきます。

この動画を見れば、SG選手相手にどれだけ凄いことをしているかが分かります!

「抜き」のレース

タイトル通り、今年1番見てほしいレースと言っても過言ではないレース。

特に毒島選手を信じて6頭を軸にして舟券を買っていた方は毒島選手のヤバさに震えたんじゃないでしょうか。

2021年ボートレース多摩川で起こった出来事です。

SG常連レーサーで有名な「毒島誠」。

いくら格下の選手とはいえ、あの差から1着になるなんて…

衝撃的な「抜き」の映像をご覧ください。

「恵まれ」のレース

2022年ボートレース津でのレース。恵まれで1着になったのは「上田龍星」選手。

スタートでは少し遅れてしまったかな?と思ったらまさかの1~4号艇がフライング。

5着に着けていた5号艇の上田選手と6着の6号艇大橋選手が繰り上がり、「5-6」の隊形でゴール。

そのレースは3連単不成立となり、2連単で110円というオッズを叩き出しましたw

まとめ

解説や競艇場で飛び交っていた言葉の意味が分かりましたね。

決まり手は1着になった艇がどのような勝ち方で1着を取ったかを表す用語です。

これは競艇を楽しむためにも、予想をする際にも必ず出てくる用語なので絶対覚えておくべき。

競艇はインコースが有利なのは周知の事実。ただ、それだけでないのも事実です。

決まり手の特徴を知っておけば、いろんな展開を予想することができます。

その予想がハマったとき、高配当をゲットすることができるかもしれません。

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